主婦たちも楽しむゴスペルミュージック

ゴスペルというと、映画「天使にラブソングを」に代表されるように、アフリカ系アメリカ人たちがその素晴らしい声量で心からの叫びを唄うイメージがあります。そんな迫力のあるゴスペルソングを聴いて感動することはあっても、さて自分自身が歌うかとなると、なかなかそのきっかけがないのではないかもしれません。でも実は最近、地域の主婦のかたたちが集まって結成しているゴスペルサークルが増えてきているのです。実際に活動している友人も何人かいますが、だいたい週1回、地域の公民館などに集まって先生やリーダーの指導の下に練習しているそうで、定期的にコンサートを開いてご家族や友人たちにも楽しんでもらっているとのこと。ゴスペルの魅力はというと、「大きな声を出すことでストレス解消になる」、「仲間と曲を作り上げるのが楽しい」など、家庭での、お母さん、妻、の役割とは違った自分の時間を楽しんでいるようです。コンサート前には、合同練習以外に各自練習にも励んでおり、お子さんと一緒にカラオケボックスへ行って思いっきり発声の練習をしている友人もいます。特に英語の発音に苦戦するメンバーも多く、先生から「発音がねぇ、、。」とダメだしされるとさすがに落ち込むこともあるようですが、めげずに英語が達者な他のメンバーに指導を仰ぐなど、あくまでポジティブです。ゴスペルミュージックのサークルと銘打ってはいても、ABBAなどの定番ポピュラーソングやジャズやR&Bから日本の童謡までレパートリーは広く、必ずしも宗教的なものばかりではないというのが、ゴスペルサークルが広がっている理由かもしれません。主婦のかたたちが中心ではあるのですが、とくに女性限定というわけでは決なく、男性ボーカルも絶賛募集中とのこと。男声がコーラスに入って厚みを増したハーモニーはきっとより一層迫力があるはずなので、男性にも是非ゴスペルサークルを知って興味を持っていただきたいと思います。

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