その歴史を噛みしめながら、ゴスペルを歌う

歌が大好きで、どんなジャンルでもとにかく歌っていられれば幸せです。なかでもゴスペルは歌っても聞いていても、どんなときにも魂が揺さぶられてしまいます。リズミカルでのりが良いゴスペルなら、耳に入ればそれだけで身体を揺り動かしたくなりますし、自然とステップを踏むこともあります。スローテンポの曲であれば、じっくりと聴き、また歌います。

ゴスペルは、ソロもよいですが、大勢のクワイヤ・メンバーと息を併せて歌うのもまた楽しいものです。クラシックの、きっちりと揃った合唱とはまた違い、それぞれの個性が合わさって一つの曲になる瞬間が好きです。沢山の、声質も響きも異なる声が、それでも一ヶ所にまとまって重なってうねりを上げる、その豊かな波が聞き手の胸を打ち、更なる歌を呼ぶのでしょう。

ゴスペルは、その歴史を思い起こせば胸が痛くなるし、自分なんかが歌ってよいものだろうかと少し迷うこともあります。が、想いが同じであれば誰ても歌ってよいのだといわれたことがあり、いまでは自分でもそう信じて歌っています。ゴスペルは、つまりは「祈り」なので、嬉しいときにも悲しいときにもいつでも歌えます。歌って気持ちが強くなることもあれば、歌って心が落ち着くこともあります。とても歌える状態ではないと思っていても、誰かのゴスペルを聞くうちに自然と自分も歌いだしていることもあります。知らない歌であったとしても、繰り返しのフレーズを聞いているうちに、その繰り返しだけは合わせて歌えるようになったり、即興でコーラスをつけてみたりと遊ぶこともできます。

もっとたくさんのゴスペルにであい、歌えるようになりたいし、何時でも歌っていたいと思います。メロディーはすぐに覚えられても、歌詞を覚えるのが少々苦手です。これは何度も繰り返し繰り返し口にして、自分のものにするしかないでしょう。とにかく、何度でも歌うこと、歌えることが幸せなので、私は歌い続けたいし歌い続けます。

タイトルとURLをコピーしました