高校生の頃に合唱部で唄ったゴスペルの有名な曲

余り上手とはいえませんでしたが、歌を唄うことが好きでして、今でもカラオケなどで歌っておりますが。 実は昔、高校生時代に合唱部に入っていまして、我々は男性の合唱団でスタンダードの曲のほかに、力強いゴスペルソングなども歌っていました。 尤も、合唱部のコーチが美人の先生ということも会ったのですがね。

ゴスペルで歌った主な曲は、聖者の行進(聖者が町にやってくる)、アメイジング・グレイス、こげよマイケル、深い河( Deep River)、そして Swing Low, Sweet Chariotなどで、主にアメリカ系の黒人霊歌の結構、有名な曲が多かったですけどね。

ところで、昔はやった映画で「天使にラブ・ソングを」という映画がありましたね。 あの「ニューヨークの幻・ゴースト」で霊媒師役になった、一寸体格のいい「ウーピー・ゴールドバーグ」が主演の映画で、人気を不動の物にしたミュージック・コメディ映画です。

映画の中では、肝心なところでゴスペル聖歌が人気をはくし、聖歌隊がにぎやかに歌い踊るというような内容です。

さて、「ゴスペル・ソング」の話ですが、ゴスペル(gospel)とは、キリスト教で言う「福音」のことで、新約聖書に収めた四福音書の総称して呼んでいます。 そして、「ゴスペル‐ソング」とは、アメリカの黒人教会から生れた福音歌、黒人霊歌・ジャズ・ブルースなどの影響を受けている聖歌のことであります。

俗に、ブラックゴスペルは、ご存知の通りアメリカ南部に奴隷として連れて来られたアフリカの黒人たちが、自由を奪われ、自分たちの文化である太鼓と踊りを封じられ、人間の尊厳をとことんまで踏みにじられたことに始まります。

希望も誇りも持てない日々の中、白人に与えられた宗教であるキリスト教の、「神の元では皆平等である」、「死んだら魂は自由になり、神の元へ行く」というところに彼らは惹き付けられたのでしょう。

白人の教会からさえ閉め出されていた彼らは、独自ののスタイルで賛美歌を歌い、それには飽き足らず、アフリカ音楽の特徴である「コールアンドレスポンス」とくどいほどの繰り返しを使った自分たちの賛美の歌をつくりあげるのです。

ゴスペル‐ソングが、自由への憧れを歌った歌が多いのは彼らの境遇を思えば当然で、宗教音楽であり、民族音楽でもあるのです。 更に、キリスト教とアフリカのリズムに加えて、当時の彼らの特殊な境遇が深く影響している音楽なのです。

日本でも、教会を中心としてゴスペル・ソングが普及してくるが、歌の内容や曲、コーラス、リズムの素晴らしさから、一般の人も歌いだし、愛好者や専門のコーラスグループのも出現してきたのです。

そしてここ数年、ゴスペル‐ソングの人気が上がったことで、各地の音楽教室では相次いで“コスペルコース”が増設され、マスメディアに 乗らないグループのコンサートやワークグループが楽しんで唄っているようです。

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