ゴスペルの殆どは英語で歌われていて、日本人が歌う際にはカタカナを振っていることが殆どです。
しかしゴスペルには黒人霊歌としての歴史があるので、歌詞の意味を理解しながら歌うことでより表現力が身に付きます。
ゴスペルの歌詞の基本は「祈り」「喜び」「自由への叫び」となります。
ゴスペルの歌詞は、神への感謝に満ちた内容であることを覚えておきましょう。
・神から許される言葉
ゴスペルの歌詞の中には「Jesus(神)」という言葉が頻繁に出てきます。
神により自分達の罪が許され、天国へいくことができる喜びを表す歌詞が多く見られます。
・神により癒される言葉
最近日本では「癒し系」という言葉がよく使われていますが、ゴスペルの基本は神に祈ることで自分の魂が癒される様に願う歌詞となっています。
今辛いことがある人達が神の力により癒される気持ちを込めた歌詞になっているのです。
・愛されているという言葉
ゴスペルの歌詞には「love」という言葉が多く使われていますが、これは男女間の愛ではなく、神から与えられる愛のことです。
人はこの世に生まれたからには一人一人が神から愛されているということを自覚するべき、という内容が多くなります。
神から愛されているのだから自分に自信を持って正しい道を歩むべき、と勇気づけてくれるのです。
・奇跡を期待する言葉
ゴスペルの歌詞には毎日が辛い生活の中にも、奇跡が起きる可能性を暗示しているものもあります。
現実的には困難な問題でも、神の力により奇跡的に解決できるという希望を示してくれるのです。
・自由を求める言葉
ゴスペルの歌詞で一番多いのは、自由や解放(free)を求める言葉です。
黒人達はアフリカから強制的にアメリカに連れて来られて、奴隷生活を強いられてきました。
いつか神を信じる様になり、奴隷生活から解放してくれて自由になれる様にと願う気持ちを歌っています。
決してネガティブにならず、前向きに生きながら神に救いを求めていくことで、陰惨な部分を感じさせない様にしているのです。