ゴスペルとは、アメリカ発祥の音楽で、プロテスタント系のキリスト教の宗教音楽になっています。語源、つまり、ゴスペルの意味としては、「God Spell=福音」となっていると言われています。その他、「グッドニュース」と言う意味があるとも言われています。
そして、そんなゴスペルと言うと黒人の人々が歌っているイメージが強いと思います。ゴスペルは黒人によって生み出された音楽と言われていおり、遠い昔、奴隷としてアメリカ本土に連れて来られた黒人たちが、教会に入る事を拒まれた為、自分たちで黒人専用の教会を作り、そして、そこで生まれた音楽がゴスペルなのです。
一般的に教会で歌われている讃美歌とは違った曲調のゴスペル。そんな、ゴスペルには、アフリカの音楽に近い、曲調、リズムで作られているようになっています。
そんなゴスペルは、故郷を離れ、頑張っている黒人の力になるような音楽とも言え、教会に人々が集まれば、自然と始まる、そんな音楽です。
そして、そんな、ゴスペルには、上手、下手と言った概念は一切ありません。その為、音楽で生計をたてるようなプロの音楽でもありません。ゴスペルは、あくまでも、集まった人々が楽しく、みんなで歌う事を目的としている音楽になっており、それは、今でも、ゴスペルの主になっていると言えるのです。
もちろん、ゴスペルには、黒人だけの音楽ではなく、近年では、肌の色など関係なく、ゴスペルの音楽を愛する、世界中の人々に親しまれている音楽になっています。
ゴスペルの意味、そして、発祥は、黒人専用の教会で作られた音楽。そして、「神様の言葉(God Spell)」と言う意味もある事から、みんなの応援歌としても親しまれている音楽になっています。手拍子、足拍子に合わせ、一切の楽器を使わず奏でていくゴスペル。楽譜も持たないゴスペルは、昔から現代まで、ずっと、歌い続ける事で、伝承する事ができてきた、数少ない音楽になっていると言える、とても、貴重な音楽になっているのです。
