
ゴスペルとは:英語の「Gospel」で、意味は「福音(神さまからのよい知らせ)」。アメリカの黒人教会で生まれ、喜びや希望を大勢で声を重ねて歌う音楽です。手拍子とコール&レスポンス(呼びかけと応え)が特徴で、いまはクリスチャンでない人も、音楽として楽しんで歌っています。
この記事は、銀座・恵比寿のATOゴスペル教室(代表 たーなー先生)がまとめました。
「ゴスペルとは、何?」
と聞かれて即答できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで、最低限知っておくべき、ゴスペルの基礎知識を解説します。
ゴスペルとは何?【基礎知識】

ゴスペルと聞くと、「黒人が教会で歌ってる歌」というイメージが湧きますよね。
ゴスペルは、日本ではまだそれほど馴染みのあるものではありませんが、ゴスペル発祥の地、アメリカでは日曜日の朝、教会にたくさんの人が集まってゴスペルを歌います
ゴスペルは歌うことで、エネルギーが高まったり、勇気が出たり、聴く人を魅了したりできる歌なんです。
「黒人しか歌えないのかな?」と思うかもしれませんが、そんなことありません。
日本人だって少し練習したら、上手にゴスペルを歌うことができるんです。
「ゴスペル」の意味
ゴスペル(gospel)は、古い英語の「godspel(ゴッドスペル)」から来た言葉で、「god=よい」「spel=知らせ」、つまり「よい知らせ」という意味です。日本語では、福音(ふくいん)となります。福音(ふくいん)とは、「喜ばしい、よい知らせ。」を意味しています。
ゴスペルを歌うことは、「イエス・キリストが生まれてきたことと、彼のすばらしい教えをみんなで喜ぼうよ!」(=good news・良い知らせ)という意味合いが、込められていると言われています。
黒人霊歌がゴスペルの源になっている
ゴスペルがゴスペルと呼ばれる前は、黒人霊歌として、歌われていました。
ゴスペルは、アフリカの黒人の歌う黒人霊歌に、西洋の白人が歌う讃美歌や聖歌が、融合された歌です。
「黒人霊歌」と「ゴスペル」を比べると、「黒人霊歌」の方が黒人らしさがより出ています。
黒人霊歌は苦しみの中の祈りの歌、ゴスペルはそこから生まれ、教会で大勢で喜びを歌う形に広がった音楽です。
讃美歌・黒人霊歌・合唱・アカペラとの違い
| くらべるもの | どんな歌か | ゴスペルとの違い |
|---|---|---|
| 讃美歌 | 教会の礼拝で歌う歌 | ゴスペルは手拍子やリズムがあり、体を動かして喜びを表す |
| 黒人霊歌(スピリチュアル) | 奴隷として連れてこられた人々の歌 | ゴスペルの土台になった歌。ゴスペルはそこから生まれ、教会で大勢で歌う形に広がった |
| 合唱 | 楽譜どおりに声をそろえる | ゴスペルは耳で覚え、気持ちを前に出す |
| アカペラ | 楽器なしで歌う形のこと | ゴスペルは音楽の種類、アカペラは歌い方の形 |
くわしくは「ゴスペルと合唱の違い」・「アカペラとゴスペルの違い」へ。
ゴスペルの3つの特徴
ゴスペルの歴史

くわしい歴史は「ゴスペルが確立された歴史について」へ。
ゴスペルが歌われるようになった背景には、アメリカの奴隷制度の深く、悲しい歴史が大きく影響しています。
17世紀、アメリカ人は、アフリカ大陸から多くのアフリカ人を奴隷として、アメリカに連れてきました。
奴隷として連れてこられたアフリカ人は、自分たちの自国の言葉と、信じていた宗教を取り上げられてしまいます。
そんな中、奴隷の中から、キリスト教を信じるアフリカ人が出始めました。
彼らは、キリスト教の影響から、慣れない英語ではあるものの、聖歌や讃美歌を黒人独特の訛りで歌い、自国のアフリカの音楽と融合させていったのです。
こうして、奴隷生活の中で、ゴスペルは生まれていくことになったのです。
ゴスペルの母体【アフリカの民族音楽】
アフリカの民族音楽は、どこか陽気で、明るく、聴いていてワクワクする音楽が多いのが特徴です。
太陽の下で、太鼓の音とともに楽しく力強く、踊りながら歌うイメージが強い、アフリカの音楽は、アフリカ人にとっては、魂そのものと言えます。
この魂の音楽が、アメリカで新しい音楽として発展していくことになります。
ジャズやブルースは、もともとアフリカ系アメリカ人の、独特のリズム感覚と民俗音楽が、源となって生まれました。
ゴスペルによって違う音色に【ヨーロッパで生まれた讃美歌】
讃美歌は、キリスト教の中でも、特にプロテスタント教会によって歌われる、神様にささげる歌です。
讃美歌の歌声は、歌詞が美しく、音色がきれいなのが特徴です。
有名な讃美歌
- アメイジング・グレイス
- ジョイフル・ジョイフル
- きよしこの夜
この辺りは、一度は聴いたことがある歌ではないでしょうか?
特に結婚式では、パイプオルガンの音色とともに、聴く機会が多いですよね。アフリカの音楽とは、少し違います。
ゴスペルと宗教の関係

ゴスペルが生まれた背景には、アフリカからアメリカに連れてこられたアフリカ人が、自国の言葉と宗教を奪われ、キリスト教に改宗したことが、1つのきっかけとなっています。
アフリカ人はつらく厳しい奴隷生活の中でも、希望を忘れることはありませんでした。
「神様は自分たちを見捨てない」という願いを込めて、大した教育も受けていない英語で、独特の黒人訛りの歌声で情熱的に歌いました。
ここで、アフリカンミュージックと西洋の讃美歌が融合します。
奴隷という残酷な歴史がなければ、ゴスペルは生まれていなかったことを考えると、なんだか複雑な気持ちになります。
クリスチャンでなくても歌えますか?
歌えます。ATOゴスペル教室の生徒さんも、ほとんどが社会人で、体験に来る方のほとんどが未経験・入門の方です。英語の歌詞は、意味を日本語で確かめてから、カタカナで発音を書き出して覚えます。音楽の知識や楽器は、始める条件にしていません。
ゴスペルが分かる映画3選
「ゴスペルは何となく分かるけど、まだちょっとよく分からない…」という方に、ゴスペルの魅力が伝わる映画を3つ、ご紹介します。
ゴスペル映画①「天使にラブ・ソングを…」
「天使にラブ・ソングを…」は、1992年に作られた作品です。
主演のウーピー・ゴールドバーグは、この作品で有名になりました。
歌うことの楽しさや、歌が人を元気づけることができることを教えてくれる作品です。
「天使にラブ・ソングを2」は、歴史的に見て初めて、アフリカンアメリカ人が監督した作品として、黒人に愛されています。1作目の同じように、歌唱力も楽しめる作品となっています。
1も2も、ウーピー・ゴールドバーグの歌声が素晴らしく感動することでしょう。
ゴスペルを始めたいと思う人は、まずはこれを見るとイメージが湧きやすいですね。
ゴスペル映画②「ジョイフル♪ノイズ」
全米を対象に開催される、ゴスペルコンテストのストーリ―で、ストーリ―もしっかり楽しめます。
特に後半では、迫力のあるゴスペルを楽しむことができる作品です。
ゴスペル映画③「ザ・ゴスペル」
R&B歌手の息子が、病気の父の代わりに教会を立て直しつつ、初めてゴスペルに触れていく物語となっています。
ストーリーはそれほど濃い内容ではないのですが、礼拝や教会の雰囲気を味わうには最高の作品です。
ゴスペルとは何?まず歌ってみよう

ゴスペルを歌ってみたいと思う人は、初心者歓迎の無料体験レッスンで、一緒に楽しく歌うことができます。
ぜひ1度、ゴスペルに触れて、楽しんでみませんか?
お待ちしています!
ゴスペルを、銀座か恵比寿で歌ってみませんか
ATOゴスペル教室は、はじめての方が中心の教室です。ソプラノ・アルト・テナーに分かれて、仲間と声を重ねます。講師はジャズシンガーでゴスペルディレクターのOLIVE先生。体験は1回無料です。
銀座:土曜 17:00/恵比寿:火曜 20:00(どちらも月3回・1回80分、月謝6,600円〈税込〉)
LINEでも申し込めます(表示名 AtoNO Records/ID @nnj7691r。「ゴスペル銀座教室の体験希望」または「ゴスペル恵比寿教室の体験希望」と送ってください)
よくある質問
Q. ゴスペルとは簡単に言うと何ですか?
A. 英語のGospel(福音=よい知らせ)を、大勢で声を重ねて歌うアメリカ生まれの教会音楽です。手拍子と呼びかけと応えが特徴です。
Q. ゴスペルと讃美歌の違いは?
A. 讃美歌は礼拝で歌う歌、ゴスペルは手拍子やリズムに乗って体を動かし、喜びを表して歌う音楽です。
Q. クリスチャンでなくてもゴスペルを歌えますか?
A. 歌えます。ATOゴスペル教室の生徒さんもほとんどが社会人で、体験に来る方のほとんどが未経験・入門の方です。
Q. 英語が苦手でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。意味を日本語で確かめてから、発音をカタカナで書き出して覚えます。

