ゴスペルの意味及び歴史について

ゴスペルとは、キリスト教のプロテスタント系の宗教音楽をいいます。福音と言われており、この音楽が出来るまでには暗い歴史が在ったと言われています。

暗い歴史ですが、それはアフリカから奴隷として連行された現地人が、救いを求めて福音を求めたという事です。アフリカ人は西洋人に隷属しており、独自の言語等は一切認められなかったといわれています。ただ、アフリカ人はキリスト教徒に改宗する事は許されていたそうであり、その際にアフリカらしさが感じられるリズム、ヨーロッパの音楽とを融合させたものが福音といわれています。

福音ですが、黒人霊歌ともいわれています。過去の暗い歴史を考慮すると、この言葉は適切な表現とされています。アメリカの黒人教会で歌われる歌でもあり、団体で歌うのが流儀となっています。

例えば、誰か一人が歌いだした場合、そこにいる全員が伝染をしたかのように歌い出すというのが特徴とされています。全身全霊で歌うのもこの音楽スタイルの特徴とされており、この音楽は現在では人種や国境を越えて歌われています。

かつて、西洋諸国(アメリカ合衆国も含みます)では黒人は人間以下の存在とされており、酷い扱いを受けていました。歴史上、アメリカでは、南北戦争で奴隷制が廃止されたものの、それでも黒人は白人のような存在にはなれずにいました。ただ、奴隷制以前の時期に、黒人は白人に隷属するという意味で教会に出向く事はできました。ただ、基本的には奴隷扱いとなっており、ネガティブな待遇を受けていました。

この音楽スタイルですが、楽器は使用していません。福音関係の音楽グループが日本に存在しており、彼等の音楽の流儀はボーカルオンリーとなっています。また、教会の荘厳さが感じられるイメージが在り、明日への希望を抱くような感じが在ります。

福音に関する音楽ですが、日本では専門の教室が幾つか在ります。誰でも参加可能であり、楽しみながら福音音楽を堪能できるようになっています。

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