ゴスペルと合唱の違いとは?コーラスとの違いと、合唱経験者が戸惑う3つのこと

ゴスペルと合唱の違い:ゴスペルは「神さまからのよい知らせ(福音)を歌う、アメリカの黒人教会で生まれた音楽の種類」。合唱は「大勢がパートに分かれて、声を合わせて歌う歌い方(形)」のことです。くらべる軸が違うので、ゴスペルを合唱の形で歌う「ゴスペルクワイア」もあれば、ゴスペルではない合唱(校歌・合唱曲・クラシック)もあります。

いちばん大きな違いは歌い方で、合唱は「楽譜どおりに声をそろえる」、ゴスペルは「手拍子とリズムに乗って、気持ちを前に出す」ことを大切にします。

ゴスペルそのものの意味は「ゴスペルとは?」の記事で紹介しています。

合唱は「歌い方」、ゴスペルは「音楽の種類」合唱大勢がパートに分かれ声を合わせる例:校歌・合唱曲ゴスペル福音を歌う教会生まれの音楽例:ソロのゴスペルゴスペルクワイア(合唱隊)くらべる軸が違うので、両方にあてはまる歌い方もある

ひとことで言うと:ゴスペルは「音楽の種類」、合唱は「歌い方」

  • ゴスペル:歌う内容(福音・祈り・喜び・希望)と、生まれた場所(アメリカの黒人教会)で決まる音楽の種類。1人で歌っても、バンドの伴奏でもゴスペルです。
  • 合唱:何を歌うかではなく、「大勢がいくつかのパートに分かれて、声を合わせる」という歌い方の形。曲はクラシックでも、日本の合唱曲でも、ゴスペルでもかまいません。

だから「どちらか」ではなく、重なる部分があります。重なったところが、教会や教室で大勢で歌う「ゴスペルクワイア(ゴスペルの合唱隊)」です。

くらべ表(7つの点で見る違い)

くらべる点合唱(一般的な合唱曲)ゴスペル(ゴスペルクワイア)
何のこと?歌い方の形音楽の種類
パートソプラノ・アルト・テナー・バスの4声が多いソプラノ・アルト・テナーの3声が基本
覚え方楽譜を見て覚える耳で聴いてまねして覚えることが多い
声の出し方声をそろえ、響きを溶け合わせる一人ひとりの声を前に出し、厚みを作る
体の動きまっすぐ立って歌う手拍子をして、体を揺らして歌う
リーダーとの関係指揮者に合わせるリーダーの呼びかけにみんなで応える(コール&レスポンス)
言葉日本語の曲も多い英語の歌詞が多い

楽器を使わずに声だけで歌う「アカペラ」との違いは「アカペラとゴスペルの違い」の記事へ。

コーラスと合唱の違いは?

日本語の使い方では、ほとんど同じ意味です。英語の chorus(コーラス)を訳した言葉が「合唱」で、どちらも「大勢で声を合わせて歌うこと」を指します。ただ、日本ではこう使い分けることが多くあります。

  • 合唱:学校の合唱部や合唱団、合唱コンクールのように、楽譜どおりに声をそろえて歌うもの
  • コーラス:ポップスのバックで重ねる声(バックコーラス)や、ママさんコーラスなど、もう少し広い意味
  • 合唱団は英語で choir(クワイア)。ゴスペルの合唱隊を「ゴスペルクワイア」と呼ぶのはこのためです

合唱で歌う人は、合唱団員・コーラスのメンバー、英語では chorister(コリスター)とも呼ばれます。

合唱をしていた人が、ゴスペルで戸惑いやすい3つのこと

1. 「声をそろえる」から「声を前に出す」へ

合唱では、自分の声が目立たないように響きを溶かすことを学びます。ゴスペルでは逆に、一人ひとりが声を前に出して全体の厚みを作ります。最初は「こんなに出していいの?」と感じても、出してかまいません。

2. 楽譜がない・見ない

ゴスペルは、講師が歌うフレーズを耳で聴いて、まねして覚えることが多い音楽です。楽譜を読める人ほど、最初は落ち着かないかもしれません。そのかわり、耳で覚えたフレーズは体に残りやすくなります。

3. 手拍子とリズム(裏拍)

ゴスペルの手拍子は、1・2・3・4 の「2と4」で打つことが多く、合唱の拍の取り方とは感じ方が違います。体を揺らしながら歌うと、自然にリズムに乗れます。

歌い方の違い合唱4声(ソプラノ・アルト・テナー・バス)楽譜を見て覚える指揮者に合わせる声をそろえて溶け合わせるまっすぐ立って歌うゴスペル3声(ソプラノ・アルト・テナー)耳で聴いてまねして覚えるリーダーの呼びかけに応える手拍子の位置1234色のついた2と4で手をたたき、体を揺らす

一方で、合唱で身についた「自分のパートを保つ耳」「ハモリの音程」「息を長く使う力」は、ゴスペルでもそのまま生きます。

合唱で歌われるゴスペルの曲

学校の合唱部や合唱団でも、ゴスペルの曲はよく歌われています。曲の紹介は「高校生の頃に合唱部で唄ったゴスペルの有名な曲」の記事で。

もう1つの違い:リードとコーラスの「呼びかけ合い」

  • 合唱は、ソプラノ・アルト・テノール・バスなど、パートに分かれて、楽譜に沿って歌うのが一般的です。
  • ゴスペルでは、リードの人が歌い、コーラス全体がそれに答える「呼びかけと応答(コール・アンド・レスポンス)」の形がよく使われます。
  • パートの分け方は教室や曲によって違います。体験で、実際にどのように歌うかを確かめるのが近道です。

ゴスペルが向いている人・合唱が向いている人(決めつけない目安)

  • 「みんなで声を重ねる心地よさ」を味わいたい → どちらも向いています
  • リズムに乗って体で歌いたい → ゴスペルが楽しく感じられることが多い
  • 楽譜を読み、発音や響きをそろえる練習が好き → 合唱が楽しく感じられることが多い
  • 迷っている → 体験で雰囲気を感じてから決める(体験は1回無料)

どちらが上ということではなく、歌い方の楽しみ方が違います。教室や団体によって進め方は違うので、一般的な傾向としてお読みください。

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よくある質問

Q. ゴスペルと合唱の違いを一言で言うと?
A. ゴスペルは「福音を歌う教会生まれの音楽の種類」、合唱は「大勢がパートに分かれて声を合わせる歌い方」です。ゴスペルを合唱の形で歌うのがゴスペルクワイアです。

Q. コーラスと合唱は違うものですか?
A. ほとんど同じ意味です。日本では、合唱部・合唱コンクールのように楽譜どおりに声をそろえるものを「合唱」、バックコーラスやママさんコーラスなど広い意味で「コーラス」と呼ぶことが多いです。

Q. 合唱の経験はゴスペルに役立ちますか?
A. 役立ちます。自分のパートを保つ耳や音程はそのまま生きます。戸惑いやすいのは、声を前に出すこと、楽譜を見ずに耳で覚えること、2拍目と4拍目の手拍子の3つです。

Q. 楽譜が読めなくてもゴスペルは歌えますか?
A. 歌えます。ゴスペルは講師の歌を聴いてまねして覚えることが多い音楽です。ATOゴスペル教室は主に初心者向けの教室で、体験に来る方は未経験・入門の方が多いです。

Q. クリスチャンでなくてもゴスペルを歌えますか?
A. 歌えます。ATOゴスペル教室の生徒さんはほとんどが社会人で、音楽として楽しんで歌っています。

文:ATOゴスペル教室

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