クリスマスに歌いたいゴスペルの定番は、「Go Tell It on the Mountain」「Mary Had a Baby」「Children, Go Where I Send Thee」などの黒人霊歌と、「きよしこの夜(Silent Night)」「Joy to the World(もろびとこぞりて)」「O Holy Night(さやかに星はきらめき)」などのクリスマス讃美歌をゴスペル風に歌う曲です。はじめての方は、同じ言葉のくり返しが多く、音の幅がせまい「Go Tell It on the Mountain」から入ると、1回目から声を重ねる楽しさを味わえます。
銀座(土曜17:00)・恵比寿(火曜20:00)で、この冬ゴスペルを歌ってみる(体験は1回無料)
12月になると、街でも映画でもゴスペルを耳にする機会が増えます。「聴くのは好きだけれど、自分でも歌ってみたい」——そう思ったときが、ゴスペルのいちばんの始めどきです。この記事では、クリスマスに歌いたいゴスペルの曲を8曲、はじめての方が歌いやすい順に紹介します。曲の成り立ちと歌うときのコツも一緒に書いたので、聴くときにも、歌うときにも役立ててください。
クリスマスのゴスペルは2種類:黒人霊歌と、讃美歌のゴスペル・アレンジ
- 黒人霊歌(スピリチュアル):アメリカで、アフリカ系の人びとが歌い継いできた歌。くり返しと掛け合いが多く、手拍子をしながらみんなで歌うのに向いています。「Go Tell It on the Mountain」「Mary Had a Baby」など。
- クリスマス讃美歌のゴスペル・アレンジ:「きよしこの夜」「Joy to the World」のように教会で歌われてきた讃美歌を、ゴスペルのリズムやハーモニーで歌うもの。日本語の歌詞で知っている曲が多いので、入りやすいのが特長です。
どちらも「喜びを、声を合わせて伝える」という点は同じです。クリスマスに教会でゴスペルを聴く楽しみ方は「クリスマスは教会でゴスペルを聴こう」で紹介しています。
クリスマスに歌いたいゴスペルの曲8選(初心者が歌いやすい順)
並べ方:「同じ言葉のくり返しの多さ」「音の幅(いちばん低い音と高い音の差)」「英語の量」の3つで、はじめての方が入りやすい順にしています。星の数は歌いやすさの目安です(★★★が入りやすい)。
1. Go Tell It on the Mountain(山の上で告げよ) 歌いやすさ★★★
どんな曲:「山に登って、イエスが生まれたことを知らせよう」と歌う黒人霊歌。20世紀のはじめに楽譜にまとめられて広まり、いまもクリスマスのゴスペルの定番です。
歌うコツ:サビの「Go tell it on the mountain」は何度もくり返されます。1回目は小さく、くり返すたびに声を前へ出していくと、みんなの声がひとつの波になります。手拍子は2拍目と4拍目。
2. Mary Had a Baby(マリアに赤ちゃんが生まれた) 歌いやすさ★★★
どんな曲:リードが「Mary had a baby」と歌い、みんなが短い言葉(「My Lord」など。歌い手によって言葉が違います)で応える、掛け合いの黒人霊歌です。
歌うコツ:応える側は短い言葉だけなので、英語が苦手でも1回目から参加できます。リードの声をよく聞いてから、遅れずに入るのがポイントです。
3. Children, Go Where I Send Thee(子どもたちよ、行きなさい) 歌いやすさ★★☆
どんな曲:1番ごとに数が1つずつ増えていく「数え歌」の黒人霊歌。だんだん長くなるので、歌い終わるとみんなで笑顔になる曲です。
歌うコツ:数が増えるたびに、息を吸う場所を決めておくこと。ブレスの位置を歌詞カードに印をつけておくと、最後まで声がもちます。
4. きよしこの夜(Silent Night) 歌いやすさ★★☆
どんな曲:1818年のクリスマス・イブに、オーストリアの小さな教会で初めて歌われた讃美歌。日本語の歌詞で知っている方が多い曲です。ゴスペルでは、ゆっくりとしたテンポにハーモニーを重ねて歌われます。
歌うコツ:静かな曲ほど、声を「小さく」ではなく「やわらかく」。息を止めずに流し続けると、ささやくような声でも遠くまで届きます。
5. Joy to the World(もろびとこぞりて) 歌いやすさ★★☆
どんな曲:18世紀のはじめにイギリスのアイザック・ワッツが書いた詞に、19世紀にアメリカのローウェル・メイソンが旋律をまとめた讃美歌。ゴスペルでは、手拍子の入った明るいアレンジでよく歌われます。
歌うコツ:出だしの「Joy to the world」は、上から下へ音が降りていきます。最初の音を高い所から「置く」つもりで出すと、声が張りつめずに済みます。
6. Hark! The Herald Angels Sing(天には栄え) 歌いやすさ★☆☆
どんな曲:18世紀のイギリスの讃美歌の詞に、のちにメンデルスゾーンの曲の旋律が合わせられた、クリスマスの代表的な讃美歌です。
歌うコツ:言葉の数が多く、英語に慣れていないと口が追いつきません。まず意味を日本語で確かめ、カタカナで発音を書き出してから、ゆっくりのテンポで合わせます。
7. Rise Up, Shepherd, and Follow(羊飼いよ、起きてついて行け) 歌いやすさ★☆☆
どんな曲:星に導かれて生まれたばかりのイエスに会いに行く羊飼いを歌った黒人霊歌。リードとみんなの掛け合いで進みます。
歌うコツ:「Follow」の部分は、みんなで同じ母音(オ)の口の形にそろえると、声がまとまって聞こえます。
8. O Holy Night(さやかに星はきらめき) 歌いやすさ★☆☆
どんな曲:1847年にフランスの作曲家アドルフ・アダンが作ったクリスマスの歌。後半に向けて大きく盛り上がり、ゴスペルのソロでもよく歌われます。
歌うコツ:最後の高い音のために、前半で声を使い切らないこと。いちばん高い所は、のどで押し上げず、体全体で支えて伸ばします。はじめての方はクワイア(合唱)の側で歌い、慣れてからソロに挑戦するのがおすすめです。
クリスマス以外のゴスペルの有名曲は「ゴスペルソングって何?」にまとめています。
この冬、ゴスペルを歌ってみる3ステップ
- 1曲だけ決める:まずは8曲の中から「好き」と思える1曲を。迷ったら「Go Tell It on the Mountain」。
- 意味を知って、耳で覚える:ゴスペルは楽譜が読めなくても大丈夫です。意味を日本語で確かめ、何度も聴いて、くり返しの部分から口ずさみます。
- 仲間と声を重ねる:ゴスペルのいちばんの楽しさは、ひとりの声がみんなの声に重なる瞬間です。ここだけは、ひとりでは味わえません。
クリスマスの時期によく歌われる Oh Happy Day の意味は、こちらの記事で。
寒い季節に、声を守って歌うコツ
ATOゴスペル教室は、ボイストレーナー歴30年・延べ5万人以上を指導してきたたーなー先生(田中直人)が代表を務めるATOボーカルスクールの教室です。ボイストレーニングの考え方から、冬にゴスペルを歌うときに気をつけたいことを3つ。
- 歌う前に、のどではなく体を温める:肩を回す、軽く足踏みをするなど、体が温まってから声を出すと、のどに力が入りにくくなります。
- 大きな声=のどで押す声、ではない:ゴスペルは力強い音楽ですが、のどを締めて叫ぶと、声がかれやすくなります。息をたっぷり使って、体で響かせる声を目指します。
- 乾燥した部屋では、こまめに水分を:暖房の効いた部屋は乾燥しがち。練習の合間に少しずつ水を飲みます。
ATOゴスペル教室から
ATOゴスペル教室は、主に初心者向けの教室です。体験に来る方は未経験・入門の方が多く、楽譜が読めなくても、英語が苦手でも始められます。講師はジャズシンガーでゴスペルディレクターのOLIVE先生。クラスは銀座(土曜17:00)と恵比寿(火曜20:00)から選べます。
教室で歌う曲は、時期と講師の進め方によって変わります。どんな曲を歌っているかは、体験の日にOLIVE先生にお聞きください。12月から始める方も、体験は1回無料です。映画『天使にラブソングを』でゴスペルを知った方は、こちらも。
よくある質問
Q. クリスマスに歌うゴスペルの定番の曲は?
A. 黒人霊歌の「Go Tell It on the Mountain」「Mary Had a Baby」と、讃美歌をゴスペル風に歌う「きよしこの夜(Silent Night)」「Joy to the World(もろびとこぞりて)」「O Holy Night」が定番です。
Q. はじめての人が歌いやすいクリスマスのゴスペルは?
A. 同じ言葉のくり返しが多く、音の幅がせまい「Go Tell It on the Mountain」と、短い言葉で応える掛け合いの「Mary Had a Baby」がおすすめです。
Q. Go Tell It on the Mountain はどういう意味の歌ですか?
A. 「山に登って、イエスが生まれたことを知らせよう」と歌う黒人霊歌です。20世紀のはじめに楽譜にまとめられて広まり、クリスマスのゴスペルの定番になりました。
Q. 英語が苦手でもクリスマスのゴスペルを歌えますか?
A. 歌えます。くり返しの多い曲から始め、意味を日本語で確かめてから、発音をカタカナで書き出して覚えると歌いやすくなります。
Q. 楽譜が読めなくてもゴスペルを習えますか?
A. 習えます。ゴスペルはもともと耳で覚えて歌い継がれてきた音楽です。ATOゴスペル教室は主に初心者向けの教室で、体験に来る方は未経験・入門の方が多いです。
Q. ATOゴスペル教室の体験はいくらですか?
A. 体験は1回無料です。銀座(土曜17:00)と恵比寿(火曜20:00)のクラスから選べます。クリスマスに歌ってみたい曲があれば、お申込みのときにお知らせください。
