黒人を焦点に当てたゴスペルの有名曲ではやや異質な曲

ゴスペルの有名曲としては「主人は冷たい土の中に」があります。これはタイトルは知っている人は多いのではないか?と思うのです。というのも、フォスターという有名な作曲家が作った曲で、音楽の教科書にも載っているケースがあると思われるからです。したがって、ゴスペルとしてだけではなく、学校で行う合唱曲としても用いられることがあるのです。内容はゴスペルの有名曲らしく、黒人に焦点を当てたものではありますが、その歌詞の内容は通常のゴスペルとはやや異なっています。この曲は黒人が奴隷として使われていた時代に、その主人が亡くなったことに偲ぶという内容になっており、黒人たちの不遇な状況を否定することもないですし、反抗心を煽る内容でもないため、そういった部分がやや異質にも思える曲かと思います。この曲で描かれている黒人たちを使う主人は、黒人たちから見て悪い存在ではないというか、亡くなったことを嘆いてしまうほどの人物だったということが言えるのです。黒人が奴隷として使われている光景というのは、何とも痛ましいような感情になるかもしれないですけど、この曲ではそういった雰囲気があまりないのではないでしょうか?黒人を奴隷として使っている主人に対して、悪いイメージを抱かないような、そういう曲と言えると思います。したがって、タイトルは知っていても、曲自体を聴いたことがあるとか、歌ってみたことがあるという人は少ないと思うので、ゴスペル好きな人もそうじゃない人も有名な曲なので聴いてみると良いのではないか?と思います。黒人たちがどういう思いで主人のために働いていたか?そして、主人に対してどういう思いを抱いていたのか?そういった部分を知ることができると思います。ゴスペルとして歌われる機会も合唱として歌われる機会もあると思われる曲でから、いろいろな人たちがすでに聴いている可能性もあります。歌詞に特に注目して聴いてもらえるとこの曲の良さがより伝わるのではないでしょうか?

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