ゴスペル映画に感化されて

ゴスペルという音楽(ジャンル)が存在していることは知っていましたが、どちらかというと、優等生が聴く、みたいな印象があって、自分には合わないとばかりに思っていました。なんというか、自分には、ロックのようなド派手なサウンドしか合わない、と決めつけていたんですよね。そんな中、とある出来事がきっかけとなって、ゴスペルに対する考え方が一変したんです。その出来事というのは、高校の英語の授業中の事です。授業が始まる直前に、担任から、「英語の○○先生は都合で授業に出れなくなってしまったので、視聴覚室で映画を鑑賞してもらいます」と告げられたのです。でね、その時に鑑賞したのが、ゴスペルを題材にした映画であり、これによって、ゴスペルに対して急速に興味を持つようになっていったのです。映画鑑賞なんて、当時の未熟な私なら、間違いなく途中で寝てしまっていたでしょうが(笑)、この時は一度も退屈に感じることなく、最後まで楽しく鑑賞することが出来ました。それもこれもゴスペルの、あの一体感溢れる音楽があったからこそだと思います。視聴覚室で映画を鑑賞しているにもかかわらず、なんだか自分もその場にいるような錯覚を受け、自然と高揚していたんです。こんな感覚は今まで経験したことは無く、大げさでもなんでもなく、気持ちがすごく楽(らく)になることが出来ました。当時私が聴いていた音楽の場合、こんな感覚は一切なくて、どちらかというと、退廃的な音楽によって、気怠さだけが残ることが多かったように思います(もちろん当時は、その感覚が好きでしたし、何もロックの事を悪く言っているわけではありませんよ)。一方で、ゴスペルの場合には、一体感や高揚感を感じることが出来、すごく爽やかな感覚が残ります。なので、今の私の生活は、起床後ゴスペルを聴くことから始まります。なぜなら、気分が盛り上がって、「よしっ!今日も一日頑張るぞ!」みたいな、そんなポジティブな心境へと導いてくれるからです。

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