ゴスペルに隠された驚きの歴史とは?

ゴスペルは元々どういった由来で生まれたものなのでしょうか?その歴史を紐解いてみると、かなり衝撃的な事実が浮かび上がってくるのです。ゴスペルが生まれたのは17世紀なので、日本でいうと江戸時代でしょうか。当時のアメリカにおいて、奴隷として利用されていたアフリカ出身の黒人たちが歌ったものこそが、ゴスペルの発祥となっています。当時の黒人たちは奴隷として使われていた中で、労働の時間を終えると、主人の家から遠く離れたところにある教会などに通って、そこで日頃の鬱憤や遠く離れてしまった家族などを思う気持ちを歌にしていたとされています。それを同じ仲間たちと合わせて歌にしていたところがゴスペルの由来になるわけです。当時は黒人霊歌と言われていましたが、そういった悲しい歴史がゴスペルを生んだということになるのです。したがって、黒人たちが奴隷として使われてきた歴史がなければ、それはそれで良かったということになるのかもしれませんが、その代わりゴスペルは生まれていなかったかもしれないということになります。ゴスペルというジャンルの歴史を紐解くと、何とも喜びづらい事実が隠されているということになりますけど、当時の黒人たちの魂が今日でも受け継がれているというのは、プラスに捉えて良いのではないか?と思います。当時は黒人霊歌として生まれたゴルペルの原型は時代とともに変遷していき、それ以外の様々なジャンルの音楽の影響を受けながら、徐々に今日のものに近づいていき、ステージミュージックとして人前で披露する形になっていったのです。そして、今のようなゴスペルが存在しているということになります。ゴスペルが好きな人やこれから習っていきたいと思っている人であれば、こういったゴスペルについての歴史は教養の意味でも知っておくと良いかもしれません。どういう思いでゴスペルを歌うか?という部分でも、聞き手に伝わる思いなども変わってくる可能性がありますから。

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