ゴスペルは、アメリカにある黒人教会で黒人たちによって歌われていたものです。誰かが歌い出せばその場にいる人たちがみんなそれに合わせて歌声を発し、ステップを踏んだり足や手を鳴らしながら全身全霊をかけてリズムを奏でます。荘厳な雰囲気を醸し出す賛美歌とは違い、より庶民的な、生活に根ざしている歌詞のものが多く、ポジティブなメッセージ性に富んでいることで人種を越えてたくさんの人の共感を呼んでいる音楽です。教会とは馴染みの少ない日本でもクリスマスの時期などにスピーカーから流れてくるものを耳にしたり、ゴスペルと題材にした映画などで一躍知名度をアップさせました。同じ曲をたくさんの人と一緒に歌い、三つに分かれたパートでメロディを構成するゴスペルに魅力を感じ「自分も歌ってみたい!」とサークルやスクールの門を叩く人もだんだんと増えてきています。
「歌っている人は楽しそうだけれどもゴスペルって難しくないのかな?」とハードルを高く感じている人も少なくないでしょうが、その原因は英語で構成された歌詞なのではないでしょうか。確かに音程を取ったりリズムに合わせて身体を動かしたり、その上不慣れな英語の歌詞で歌わなくてはならないとなると、マスターしなければならないことはたくさんあります。ですが逆に、ゴスペルを始めるということは楽しんで英語を学ぶことができるチャンスにもなるのです。何回も同じフレーズを反復練習するうちに歌詞を暗記してナチュラルに歌えるようになりますし、何といってもゴスペルは歌詞の意味が深く心に響くため、記憶にも残りやすいというメリットもあります。音楽だからこそ英語の抑揚もリズムに合わせて覚えやすくなりますし、意味を考えながら英語で歌い、発音チェックまでしてもらえるということで一石で四鳥にも五鳥にもなってしまうからお得です。
英語も学べるゴスペル。最初はただ自分も歌ってみたいという興味だけで構いません。歌うのが好きで自分もゴスペルを歌う仲間の一員になりたいと思ったかたは、気軽に参加してみてはいかがでしょうか。
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